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カツラの葉っぱ 大好き!

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『中国が世界を攪乱する』2

図書館で『中国が世界を攪乱する』という本を、手にしたのです。
ウクライナを侵略しているロシアを中国が支持しているようだが・・・中華思想はその程度のものかとあきれるわけです。


【中国が世界を攪乱する】

野口悠紀雄著、東洋経済新報社、2020年刊

<「BOOK」データベース>より
2018年以降、米中貿易戦争が世界経済に大混乱をもたらした。2020年、新型コロナウイルスの感染が世界に広がった。感染源とされる中国では経済活動が徐々に平常化しているが、欧米をはじめ各国では依然、予断を許さない。これらのできごとを通じて見えてきたものは何か?未来を分権的で自由な社会とするのか、集権的で管理された社会とするのか。社会の基本原理をめぐる重大な選択がわれわれに突きつけられている。

<読む前の大使寸評>
ウクライナを侵略しているロシアを中国が支持しているようだが・・・中華思想はその程度のものかとあきれるわけです。

rakuten中国が世界を攪乱する


『第Ⅲ部 第11章』で中国のSNS社会を見てみましょう。
p198~201
<2 中国で独自のSNS社会が進展>
■インターネット規制で独自の発展
 中国政府は、グレートファイヤーウォール(金盾)と呼ばれるインターネット規制を、2003年から稼働させている。政府に批判的な団体のサイトは監視されており、アクセスしようとすると遮断されてしまう。このため、ツイッターやフェイスブックなどの海外のSNSは、中国国内では使用することができない。また、一市民の書き込みでも、共産党を批判するキーワードが含まれていると、即刻削除され、ウェブサイトがブロックされる。

 こうしたことから、中国には独自のSNS社会が発展した。中国は、新聞や雑誌が国民の間に広く浸透するといった時代を経験せずに、インターネットを用いたSNSの時代に入った。その意味で、世界でも特異なコミュニケーションの構造の社会が成立していると考えることができる。現在、中国の3大SNSと言われるのは、つぎのものだ。

(1) ウィーチャット:国際的にはWeChat、中国国内では微信(ウェイシン)と呼ばれる。テンセントが運営する「メッセージSNS」

(2) QQ:1999年に提供が開始された。テンセントによる「メッセンジャータイプのSNS」

(3) ウェイボー(Weibo 微博):さまざまな主体で運営されているが、代表的なのはSINA(新浪公司)が運営するウェイボー(SINA Weibo)。「ミニブログサイト」とか、「中国版のツイッター」と言われる。

 私がときどき見ているのは、「知(チーフー)」というQ&Aサイトだ。ユーザーの質問に他のユーザーが回答している。さまざまなテーマが取り上げられており、中国人がいかなる問題に関心を持ち、それについてどんな考えを持っているかを知ることができる(いまは自動翻訳が使えるので、中国語のサイトでも難なく読むことができる)

■無視できないSNSの政治的側面
 いかに検閲がなされているとはいえ、誰もが発信できるメディアが存在すれば、常識的には民主化・自由化につながるはずだ。ところが中国では、そうした動きが一向に生じない。なぜなのか、不思議なことだ。
 ただし、これはSNSが政治的に無意味だと言うことではない。「ウェイボー現象」と言われるものが、しばらく前から生じている。

 2012年2月から3月にかけて起きた薄キ来事件がその例だ。ウェイボーが重要な役割を果たした。
(中略)
 この事件以来、政府高官も、ネット情報に敏感にならざるをえなくなった。「政府高官は、朝起きるとウェイボーで自分の名前を検索し、なければ安心して他の人の名を調べる」などと言われるようになった。

 現在、香港で続いている中国政府への抗議デモに関連しても、SNSを使った情報戦が展開されている。政府側が報道機関を装った不正アカウントを用いて、偽情報を流して世論誘導をしている疑いがあるという。

ウーム 偽情報を流して世論誘導をしているってか・・・ウクライナのジェノサイドに対するロシア側の偽情報と同じではないか。

『中国が世界を攪乱する』1


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